NEURO2026

ご挨拶

上口 裕之

上口 裕之
第49回日本神経科学大会 大会長
(理化学研究所)

等 誠司

等 誠司
第69回日本神経化学会大会 大会長
(滋賀医科大学)

田中 沙織

田中 沙織
第36回日本神経回路学会大会 大会長
(奈良先端科学技術大学院大学)

2026年の夏、第49回日本神経科学大会・第69回日本神経化学大会・第36回日本神経回路学会大会の合同大会(NEURO2026)に、皆さまをお迎えできますことを大変光栄に存じます。本大会は「育め – 未来のニューロサイエンティスト」をテーマに掲げ、脳科学の未来を担う新たな世代の育成と分野横断的な知の共有を目指します。

近年、脳科学は急速な進展を遂げています。ニューロンやグリアの精緻なメカニズムの解明から脳全体のネットワークの理解へと広がる研究により、脳の働きやその異常に関する知見が深まっています。一方で、人工知能などの情報技術が飛躍的に進化し、脳科学に新たな視点とアプローチを生み出しています。これらの学問や技術の発展により、脳の神秘に迫る科学的挑戦が従来にはない速度で進展する時代が到来しています。NEURO2026では、神経科学・神経化学・神経回路研究ならびに関連分野における最新の知見を統合するだけでなく、これら学問分野を超えた他領域(免疫学・腫瘍学・ゲノム科学など)との対話を促進する場を提供いたします。また、脳科学を基軸とした基礎〜臨床的アプローチでの解決が期待されている社会課題、特に超高齢社会における認知症や精神・神経疾患の諸問題についても議論を深めたいと考えています。

「育め – 未来のニューロサイエンティスト」というテーマには、学生や若手研究者の皆さんへの期待と支援が込められています。ご自身のアイデアや成果を積極的に発表して、先輩研究者や他分野の専門家たちと活発に議論してください。そして、歴史的にも多様な文化を受け入れ、調和させ、新たな価値を創り出してきた街・神戸で、新たなインスピレーションを得てください。

末尾になりますが、本大会が参加者の皆さまにとって実り多い学術交流の場となり、未来のニューロサイエンティストたちが羽ばたくきっかけとなることを願っています。皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。

page top